薬の選び方

医薬品

「医薬品」は大きく「医療用医薬品」「一般用医薬品」(OTC薬※)に分けられます。
「医療用医薬品」とは、医師の診断のもと医師が処方せんを出して、薬剤師が調剤するものを医療用医薬品、または処方薬といいます。
医療用医薬品の目的は、病気に有効であること、つまりよく効くことです。そのため、使われる有効成分の含有量も多く、効き目を強くしてあるものが多く、 また、医師が診断してから処方するので、それぞれの患者さんの症状に合わせて、適切なくすりをもらうことができます。
「一般用医薬品」(OTC薬※)は、街の薬局・薬店で、ご自身で購入して使うことのできるくすりを一般用医薬品、または大衆薬、市販薬といいます。
お年寄りから子供まで、大柄な人から小柄な人まで、どのような人が使用するかわからないので、安全性を最も重視しています。
くすりの有効成分の含有量は、医療用医薬品と比べると少なめになっているものが多くあります。
①要指導医薬品(薬剤師対応) ②第1類医薬品(薬剤師対応) ③第2類医薬品(薬剤師or 登録販売者) ④第3類医薬品(薬剤師or 登録販売者)
※OTC薬:Over The Counter Drug
また「医療用医薬品」は、「新薬」は「先発医薬品」とも呼ばれ、「ジェネリック医薬品」は「後発医薬品」と呼ばれます。
分類されます。

先発医薬品

新薬は(先発医薬品)はその研究・開発に長い年月と莫大な費用がかかるため、それが価格にも反映されています。
新薬の成功率は、1つの医薬品の候補物質を発見してから、1万分の1以下といわれており、新薬の研究開発プロジェクトを立ち上げてから、 動物実験や人を対象とする臨床試験、規制当局の承認審査を経て、晴れて市場に出るまでの創薬期間は、最低でも10年間は必要です。
開発がスムーズに行かず手間取れば、20年近くかかることもあります。また開発費用ですが、数十億から数百億円という莫大な開発費用が必要です。
製薬会社の研究開発費は、企業売上高に占める割合は、電気・電子・精密機器・自動車産業が5%前後であるのに対して、製薬業界は19%前後と突出しております。
最近話題となった「小野薬品」の免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」は異例の対応で、  2017年2月1日付けで、薬価が50%引き下げられました。
「オプジーボ」100mg1瓶 729,849円 → 364,925円

ジェネリック医薬品(Generic=GE)(後発医薬品)

高価な新薬(先発医薬品)の特許期間(20~25年)、原則として出願した日から数えて20年です。
かなり長く感じますが、実際は新薬の治験を行う前に出願される事がほとんどのため、販売された時には残り5~10年というパターンが多くみられます。
そのため「特許期間の延長」という制度が設けられています。
特許期間が切れると、同じ有効成分の薬を他のメーカーも製造できるようになります。これを「ジェネリック医薬品=GE」(後発医薬品)といい、新薬(先発医薬品)に比べて、2~7割の価格に設定されています。
「ジェネリック医薬品」(後発医薬品)のメリットは何と言っても安価(安い)であることです。
先発医薬品により、有効性や安全性が実証されているため、開発期間の短縮や開発コストを抑えられるために先発医薬品より安く購入できますが、含有成分は全く同じですが、賦形剤、添加剤等は全く同じものではありません。 また適応症も同じ物もありますが違うものもありますので、疑問等があれば、薬剤師に問い合わせして下さい。

オーソライズジェネリック(Authorized Generic=AG)

ジェネリック医薬品の中でも、「オーソライズドジェネリック=AG」というものがあります。
通常のジェネリック医薬品は、先発医薬品を製造するメーカーが持ってる特許が切れた後に、他のメーカーが製造を行います。
しかし、医薬品の特許は有効成分だけでなく製法特許や使用方法、適応症など多岐に渡るため、ジェネリック医薬品の場合は同成分出も添加剤や製法が異なる事が少なくありません。 そのため、効能・効果、用法・用量、適応症が異なる事があります。
AGの場合はジェネリック医薬品メーカーに特許の使用権を与える事により、添加剤、賦形剤なども含めて先発品と完全に同一の医療用医薬品がジェネリック医薬品と製造されているのです。
つまり全く同じ医薬品で、薬価が違う(一部適応症が違う)だけという医薬品がAGです。
2013年6月の「アレグラ錠」(サノフィ-日医工)は初めてのAGの発売であり、2015年6月「プラビックス錠」(サノフィ-日医工)が売上好調で、2017年発売の「ミカルディス錠」(日本BI-アステラス)、「オルメテック錠」(第一三共)、「クレストール錠」(アストラゼネカ-塩野義)は何れも「第一三共エスファ」から発売若しくは発売予定で、AGの中でも突出した売上予測が伺えます。

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